商工会議所のデータで通行量を調査する~タダでもできる市場調査~

タダでもできる市場調査【デスクリサーチ編】

身の回りには、自分の目や手足を使えば、タダで手に入るデータがたくさんあります。それを使わない手はありません。ここにご紹介するような簡単な調査をするだけで、物件の提案書や売上予測の根拠づけが強化され、ぐっと説得力のあるものになります。

【フィールドワーク編】では、現場でする調査方法をご紹介しましたが、次に、タダでできるデスクリサーチの方法をご紹介します。なお、本来は、フィールドワーク(現調)の先にデスクリサーチをしておくのがベターです。

デスクリサーチとは、事務所や自宅等の“机の上”でできる調査です。最近はスマホで通勤途中にもできるようになりました。ここでは、“二次データ”を活用することをおすすめめしたいと思います。

外部機関が他の目的のために収集したため既に世の中に存在するデータを“二次データ(Secondary data)”と言います。こうした無料で入手できる“二次データ”を使わない手はありません。

商工会議所のデータで通行量を調査する

動線の強さを示す数字に、その地点をどのくらいの人が通過しているかを示す「通行量データ」があります。

特定の物件の前だけであれば自力でこっそりとカウントすることもできますが、複数の地点を同時に、となると、なかなかそうはいかないものです。土地勘のない街や遠方の市場の場合は尚更です。

そんな時は、各地の“商工会議所”のホームページをチェックしてみましょう。例えば、静岡商工会議所は静岡地域中心商店街主要地点の通行量を毎年11月に計測し、その結果を公表しています。

リンクはこちらです。

https://www.shizuoka-cci.or.jp/commerce/purchase_trend.html