車と歩行者の通行量を調査する~タダでもできる市場調査~
タダでもできる市場調査【デスクリサーチ編】
身の回りには、自分の目や手足を使えば、タダで手に入るデータがたくさんあります。それを使わない手はありません。ここにご紹介するような簡単な調査をするだけで、物件の提案書や売上予測の根拠づけが強化され、ぐっと説得力のあるものになります。
【フィールドワーク編】では、現場でする調査方法をご紹介しましたが、次に、タダでできるデスクリサーチの方法をご紹介します。なお、本来は、フィールドワーク(現調)の先にデスクリサーチをしておくのがベターです。
デスクリサーチとは、事務所や自宅等の“机の上”でできる調査です。最近はスマホで通勤途中にもできるようになりました。ここでは、“二次データ”を活用することをおすすめめしたいと思います。
外部機関が他の目的のために収集したため既に世の中に存在するデータを“二次データ(Secondary data)”と言います。こうした無料で入手できる“二次データ”を使わない手はありません。
交通センサスを使って車と歩行者の通行量を調査する
通行量調査は歩行者の通行量に関するデータですが、郊外型の店舗の場合は、人ではなく車両の交通量が重要になります。
これも特定の物件の前だけであれば一日かけてカウントすることもできますが、複数の地点を同時にとなるとそうはいかないものですし、土地勘のない街や遠方の市場の場合は尚更です。
そんな時に、インターネットで検索すべき用語は何でしょう?
答えは“交通センサス”です。
調査主体は“国土交通省”で、箇所別基本表及び時間帯別交通量表が都道府県ごとに公表されています。
リンクはこちら>> https://www.mlit.go.jp/road/census/h22-1/index.html
我々が払った税金を使って調査している数字を使わない手はありません。
因みに交通量は“車両”、通行量は“歩行者”、にそれぞれ用いられます。正確に使い分けたいものですね。